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イスラエル総選挙は過半数なし、ブラジル敗者は出国か 選挙が揺らす世界

イスラエル総選挙の出口調査では、どの陣営も過半数に届かず、ブラジルでは大統領選に敗れたフラビオ・ボルソナロ氏の出国が報じられています。ウクライナ南部では局地停戦が発効し、アフリカのエボラ感染者は1万人を超えました。来週の米中間選挙を前に、各地の選挙と中東の戦争が国際情勢を大きく左右しています。

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アジア

インド

非常に強いサイクロン「アルナブ」がインド東部に上陸開始

インド気象局(IMD)が「非常に強いサイクロン」に分類する「アルナブ」が、アンドラプラデシュ州ナルサプル付近で上陸を始めました。ヒンドゥー紙によると、ビシャカパトナムなどで大雨が続いています。上陸の過程は長引くおそれがあり、正確な上陸地点は過程が終わってから示すと IMD は説明しています。

アンドラプラデシュ州では航空便や列車の運休が相次ぎ、漁船約3万隻を陸に引き揚げました。隣のオディシャ州も山間部の道路を閉鎖して交通を制限し、大規模な避難を始めています。CNA は、当局の話として、沿岸の危険地域から約5万人が避難所に移ったと伝えています。被害の全体像はまだ分かっておらず、上陸後の豪雨と高潮への警戒が続きます。

中国・日本

習主席、福田元首相への弔電で高市政権に「政治的基盤の厳守」を求める

中国の習近平国家主席は、10月22日に亡くなった福田康夫元首相の遺族に弔電を送りました。NHK によると、習主席は弔電の中で、高市政権を念頭に、日本の政権担当者が両国関係の政治的基盤を確実に守ることを望むと述べました。ジャパンタイムズも、習主席が日本に関係の政治的基盤を守るよう求めたと報じています。

福田氏は在任中に日中関係の安定に取り組んだことで知られます。弔意の表明に政治的なメッセージを込めた形で、中国側が高市政権の対中姿勢を注視していることがうかがえます。茂木外相は27日の参院外交防衛委員会で、高市首相が11月に中国で開かれる APEC 首脳会議に出席する方向で調整していると明らかにしました。中国の首脳との個別会談については「検討中」としています。

韓国・北朝鮮

北朝鮮、軍事境界線近くで韓国側の目前に自走砲を配置

韓国との軍事境界線近くで「要塞化」を進める北朝鮮が、韓国側の展望台から約1.4キロの場所に自走砲を複数配置していることが分かりました(NHK)。シンガポールの CNA も、南に向けられた北朝鮮の砲が国境の展望台で懸念を呼んでいると伝えています。

北朝鮮は韓国を「敵対国家」と位置づけ、境界線付近の防御施設を強化してきました。偶発的な衝突の危険が高まりかねない一方、米国では、トランプ大統領と金正恩総書記の首脳会談の可能性をめぐる議論も出ています。聯合ニュースによると、米国の専門家は中国が仲介役を担う可能性は低いとみています。

日本

メルツ独首相がアジア歴訪、きょう日独首脳会談でサプライチェーン協力

高市首相は28日、ドイツのメルツ首相と会談します。NHK によると、重要鉱物や半導体など幅広い品目でサプライチェーンを強くすることや、サイバー分野の協力を強めることを確認する方向で調整しています。

メルツ首相は来日に先立ち、シンガポールを訪れました。ドイチェ・ヴェレ(DW)によると、メルツ首相はシンガポールで、国際秩序が揺らぐなか欧州とアジアの「ミドルパワー」がもっと主体的に動くべきだと述べ、開かれた競争と信頼性、ルールに基づく秩序のもとで自由貿易を広げたいと強調しました。米中の対立が続くなか、日独が経済安全保障で歩調を合わせられるかが焦点です。

中国

エムバペ選手が毛沢東「独裁者」発言を謝罪、中国企業は契約解除

サッカー・フランス代表のエムバペ選手が、自分の顔を合成したミーム画像についてのインタビューで、毛沢東を「独裁者」と呼んだとされる発言について謝罪しました。BBC によると、エムバペ選手は発言を「軽率だった」と認めています。

NHK とジャパンタイムズによると、中国の大手企業は「国民感情を傷つけた」としてスポンサー契約を次々に解除しました。DW は、中国国営テレビがスペインリーグの中継を止めたとも伝えています。中国では毛沢東をからかうことはいまも社会的なタブーとされています。中国市場での発言をめぐり、海外のスポーツ選手が商業的な代償を払う例がまた一つ加わりました。

ミャンマー

ASEAN 特使がミャンマー訪問へ、軍主導政権との対話が広がる

タイ外相によると、ASEAN の特使が28日にミャンマーを訪れます(CNA)。DW は、米国がミャンマーの軍主導の政権と協議を再開し、東南アジアの複数の国も外交接触を再開していると報じています。

軍政との公式な接触を控えてきた EU は、自らのボイコット路線について難しい判断を迫られていると DW は分析しています。軍主導政権との対話を広げるのか、孤立させるのか。国際社会の足並みの乱れは、ミャンマーの民主化や人道支援のあり方にも影響しそうです。

中東

イスラエル

イスラエル総選挙、出口調査でどの陣営も過半数に届かず

2023年10月7日の攻撃後、初めてとなるイスラエルの総選挙が27日に行われました。アルジャジーラによると、主要テレビ局の出口調査では、元参謀総長のアイゼンコット氏が率いる陣営が52〜53議席、ネタニヤフ首相の陣営が50議席、アラブ系政党が計18議席と予測されました。どちらの陣営も、定数120の過半数にあたる61議席に届いていません。DW は、ネタニヤフ首相のリクードが第1党になる見通しの一方、反ネタニヤフ陣営が議席数で上回るとしています。

投票率は歴史的な高さになりました。タイムズ・オブ・イスラエルは、午後8時時点で74.3%と、同じ時刻としては1988年以来の高さだったと報道。アルジャジーラは最終的な投票率を77.7%と伝えています。投票日には、ネタニヤフ首相が「彼らは選挙を盗もうとしている」と主張し、野党候補への嫌がらせも報じられました。

出口調査は正式な開票結果と異なることがあります。過半数を握る陣営がなければ連立交渉が長引き、その間はネタニヤフ首相が暫定的に政権にとどまる可能性があります。ガザやイランをめぐる政策の行方を左右する選挙として、各国が注目しています。

イラン・湾岸諸国

イラン戦争の出口探る仲介外交、エジプトはサウジ軍事支援を承認

2月下旬に米国とイスラエルがイランを攻撃して始まった戦争の終結に向けて、周辺国の外交が活発になっています。ユーロニュースによると、サウジアラビアの国防相、パキスタン陸軍のトップ、トルコの情報機関トップが26日にテヘランでイランの指導部と会談しました。カタール外務省の報道官は、イランがホルムズ海峡を再開し、近隣国への脅しをやめて「善意を示す」べきだと述べています。タイムズ・オブ・イスラエルとアルジャジーラは、カタールの首長とプーチン大統領がモスクワで会談し、外交による解決を呼びかけたと伝えました。

ホルムズ海峡の原油の流れは平常時の約6割にとどまり(ユーロニュースが ANZ リサーチの分析として報道)、海峡では新たな船舶への攻撃も報じられています。エジプト議会は27日、サウジアラビアの要請があれば軍事支援を行う権限をシシ大統領に与えることを、3分の2以上の賛成で承認しました。ただしシシ大統領は、役割をサウジ領土の防衛に限り、イエメンへの攻撃は行わないとしています。イエメンのフーシ派幹部は、この決定を「宣戦布告」だと反発しました。

またタイムズ・オブ・イスラエルは、情報分析会社やサウジ、フーシ派の関係者の話として、ロシアの衛星情報がフーシ派やイラクの民兵によるサウジへの攻撃を助けていると報じています。仲介が実を結ぶかどうかは、原油価格を通じて世界経済にも影響します。

エジプト

エジプトの裁判所、独立系メディア「マダ・マスル」に閉鎖命令

エジプトの裁判所は、国内に残る数少ない独立系ニュースサイト「マダ・マスル」に、無許可でサイトを運営したとして閉鎖を命じました。アルジャジーラによると、編集長のリナ・アタラ氏には300万エジプトポンド(約5万3400ドル)の罰金が科されました。アタラ氏は身柄を拘束され、罰金の支払い後に釈放されましたが、その手続きの中で、2024年に欠席裁判で禁錮1年の判決を受けていたことを知らされました。

マダ・マスル側は、何年も前から許可を申請してきたものの回答がなかったと主張しています(アルジャジーラ、タイムズ・オブ・イスラエル)。BBC によると、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、この判決を「報道の自由への壊滅的な打撃」と批判しました。欠席判決の再審は11月11日に予定されています。

ヨルダン・シリア

ヨルダン、教会襲撃の報復でシリアの IS 拠点を空爆 民間人も犠牲

ヨルダンの村フムードでキリスト教徒9人が死亡した教会への銃撃事件を受け、ヨルダンは26日、事件に関わったとして隣国シリアにある過激派組織 IS の拠点を空爆しました。NHK によると、ヨルダン側は IS のメンバー20人以上を殺害したとしています。

一方 BBC は、シリアの保健当局の話として、空爆を受けたシリアの村で女性や子どもを含む5人が死亡したと伝えました。DW によると、ヨルダン政府の報道官は民間人の犠牲に「遺憾」の意を示しています。ヨルダンは教会襲撃の容疑者3人を銃撃戦の末に逮捕しましたが、BBC によると、事件の犯行声明はまだ出ていません。

ヨーロッパ

ウクライナ

ウクライナ南部オレシュキで局地停戦が発効、キーウには攻撃続く

ロシアが占領し、食料不足が深刻になっているウクライナ南部ヘルソン州のオレシュキをめぐって、ロシアとウクライナの局地停戦が27日に発効しました。キーウ・インディペンデントによると、停戦はモスクワ時間の午前4時に始まり、11月1日まで続きます。ウクライナのオンブズマン事務所は、対象がヘルソン州全体に広がったとしています。29日に人道支援の搬入、30日に住民の避難が始まる予定です。オンブズマンは9月の時点で、6000人以上が地域に残っている可能性があるとしていました。

BBC は、住民が雑草を食べて飢えをしのいできたと伝えています。ホワイトハウスは、停戦はメラニア・トランプ大統領夫人が取りまとめたと説明しました。一方、キーウ・インディペンデントは、合意したのはウクライナとロシアの当局者だと報じています。

停戦の陰で、攻撃の応酬は各地で続いています。キーウでは27日朝、ドニプロ川にかかる南橋に弾道ミサイルが当たり、道路と鉄道が通れなくなりました(キーウ・インディペンデント)。NHK によると、日本にゆかりのある公園も被害を受けました。

フィンランド・ノルウェー

フィンランドとノルウェー首脳がプーチン氏と電話会談、北欧に亀裂

フィンランドのストゥブ大統領とノルウェーのストーレ首相が27日、ロシアのプーチン大統領と約90分間電話で会談し、ウクライナでの戦争をやめて交渉で和平を実現するよう求めました(ユーロニュース)。ストゥブ大統領は会談を「率直で実質的」と表現し、「戦争の終結には直接の対話が必要だ」と述べています。NHK によると、11月に和平案をめぐる協議が行われる見通しになったことを踏まえた会談です。キーウ・インディペンデントは、協議がアブダビで開かれる可能性があると伝えています。

この動きには、北欧の中からも異論が出ました。デンマークのフレデリクセン首相は、同盟国と調整していないと批判しました(DW)。スウェーデンのクリステション首相も、欧州の足並みが乱れるおそれがあるとして慎重な姿勢を示しています(ユーロニュース)。ロシアとどう向き合うかをめぐり、欧州内の意見の違いがあらためて表面化しました。

セルビア

セルビア議会選、学生運動の「学生リスト」がヴチッチ氏の与党に勝利

セルビアで25日に行われた議会選挙で、大学の学生集会が選んだ学者や技術者、芸術家らの「学生リスト」が、長く権力を握ってきたヴチッチ氏の与党セルビア進歩党を破りました。ヴチッチ氏は敗北を認め、首都ベオグラードは祝賀ムードに包まれました(BBC、ガーディアン)。

フランス24によると、運動のきっかけは2024年11月の出来事です。北部ノビサドで改修したばかりの駅のひさしが崩れて16人が死亡し、学生たちは背景に汚職があるとして抗議や大学の封鎖を続け、前倒しの選挙につなげました。

首相や閣僚を誰が務めるかは、今後学生集会が決めるとされています。汚職対策や若者向けの住宅などを掲げる新勢力が、統治の実績を示せるかが問われます。

英国

英空軍基地での事件で2人を起訴、イラン情報機関との関係を指摘

英国の検察当局は27日、9月に英空軍フェアフォード基地で起きた事件をめぐり、ロンドンに住む24歳の男2人を国家安全保障法違反の罪などで起訴しました(SCMP、DW)。ユーロニュースとタイムズ・オブ・イスラエルによると、起訴されたのはヌーマン・エスギル被告とモハメド・アフマド・アブドゥルカリム被告です。アブドゥルカリム被告は、外国の情報機関を支援した罪に問われています。

警察は、この情報機関がイランのものだとみています(ユーロニュース、NHK)。フェアフォード基地は、米軍がイランへの攻撃に使ってきた基地です。中東の戦争の影響が、欧州の安全保障にも及んでいることを示す事件です。

欧州(サッカー)

バロンドール、ケーンが受賞 女子はプテジャスが最多タイ3度目

サッカーの年間最優秀選手に贈られるバロンドールの授賞式が26日に開かれ、ドイツ・バイエルン・ミュンヘンのハリー・ケーン選手が受賞しました。エムバペ選手やラミン・ヤマル選手を抑えての受賞で(DW)、イングランド出身選手の受賞は25年ぶりです。フランス24によると、ケーン選手は昨シーズン、クラブと代表で73得点を挙げ、主将として臨んだワールドカップでも得点記録を塗り替えました。

女子部門では、スペインのアレクシア・プテジャス選手が最多に並ぶ3度目の受賞を果たしました(BBC)。また AllAfrica が伝える現地メディアの報道によると、マラウイのテムワ・チャウィンガ選手が10位に入り、アフリカ出身の女子選手として初めて上位10人に名を連ねました。

アフリカ

コンゴ民主共和国

エボラ出血熱の感染者が1万人超、ワクチンのない型が周辺国に拡大

コンゴ民主共和国を中心に広がるエボラ出血熱の感染者が1万人を超えました。フランス24によると、コンゴの保健当局は27日、感染者が10,060人、死者が4,887人に達したと発表しました。今回の流行は「ブンディブギョ型」と呼ばれるウイルスによるもので、承認されたワクチンや専用の治療薬はありません(DW、フランス24)。

感染は国外にも広がっています。BBC によると、ケニアでは9人の感染が確認され、フランス24はケニアで2人が死亡したと伝えています。ウガンダはコンゴからの帰国者に21日間の隔離を求め(AllAfrica が伝えるプレミアム・タイムズの報道)、欧州疾病予防管理センター(ECDC)はナイジェリアに専門家チームを送りました(ユーロニュース)。NPR は今回の流行を「記録的」と表現しています。封じ込めには国境を越えた協力が欠かせません。

スーダン

エルファシール陥落から1年、スーダンに飢饉の警告

スーダン西部・北ダルフール州の都市エルファシールが、準軍事組織の即応支援部隊(RSF)に制圧されてから1年がたちました。フランス24によると、RSF が市内に入った際、少なくとも6000人の市民が殺害されました。英国は、エルファシールでの性暴力に関与した疑いのある軍の幹部に、渡航禁止と資産凍結の制裁を科しています(ガーディアン)。

BBC によると、欧米諸国は、紛争に干ばつや援助資金の削減が重なり、数百万人が深刻な飢餓に直面しているとして、飢饉の危険を警告しました。戦火は隣国にも及んでいます。フランス24は、チャドの国境の町でドローン攻撃により少なくとも4人が死亡し、チャドが数十万人のスーダン難民を受け入れていると伝えています。

ニジェール

アルジェリアがニジェールへの部隊派遣を承認、1973年以来の海外派兵

アルジェリア議会は25日、ニジェールへの部隊派遣を承認しました。フランス24は AFP の取材をもとに、上院は出席した148人全員の賛成、下院も絶対多数で可決したと報じています。アルジェリア兵が海外に派遣されるのは、1973年の第4次中東戦争以来です。アルジェリア大統領府は26日、派遣の目的をニジェールのエネルギー施設や経済的利益を守るためと説明しました。アナリストは、ナイジェリアからニジェールを通って欧州にガスを運ぶ「サハラ横断ガスパイプライン」計画との関係を指摘しています。

ニジェールでは2023年のクーデター以来、軍事政権が続き、武装勢力による攻撃も相次いでいます。アルジャジーラによると、テブン大統領は今月、8月に起きた反乱の後、ニジェール側の要請を受けて戦闘機を首都ニアメーに派遣していたと明らかにしました。これまで他国への軍事介入に慎重だったアルジェリアの方針転換として注目されます。

南スーダン

南スーダンで組織的な牛の略奪、少なくとも72人死亡

BBC の報道によると、南スーダンで組織的な牛の略奪が相次ぎ、少なくとも72人が死亡しました。現時点で確認できたのは BBC の一次報道のみで、他の媒体による裏付けはまだ取れていません。

南スーダンでは牛が富と地位の象徴とされ、略奪とその報復が長く繰り返されてきました。BBC は、独立後初めての選挙を前に、報復の連鎖が続いていると伝えています。治安の悪化が選挙の実施にどう影響するかが懸念されます。

北米

米国

米中間選挙まで1週間、トランプ氏は根拠示さず「不正」主張

11月3日の米中間選挙まで1週間となりました。NPR、PBS ニュース、マリスト大学の世論調査では、民主党がわずかに優勢を保っています。トランプ大統領は不正投票が「横行している」と主張し、有罪判決につながる情報に100万ドルの報奨金を出すと表明しました(フランス24)。BBC の検証チームは、不正投票が極めてまれであることを示すデータを紹介しています。トランプ大統領は、選挙が「公正」であれば結果を尊重するとも述べました(アルジャジーラ)。

ガーディアンによると、トランプ政権はワシントン州に対し、外国籍の疑いがある有権者の票を別にしておくよう求めました。接戦の州で選挙に介入する動きの一つです。イランとの戦争でガソリン価格が上がり、有権者の不満が共和党の議会多数維持を脅かしているとタイムズ・オブ・イスラエルは分析しています。議会の主導権の行方は、外交や通商を含む政権運営全体を左右します。

米国

米軍が東太平洋で麻薬密輸船とされる船を攻撃、5人死亡

米軍は27日、東太平洋で麻薬を密輸していたとされる船を攻撃し、5人を殺害したと発表しました(ガーディアン)。アルジャジーラによると、2025年9月に始まった一連の作戦による死者は243人に達しました。

この作戦は、司法手続きを経ない殺害にあたるとして批判を受けています。米政権は麻薬対策と位置づけ、ベネズエラへの関与も強めていますが、国際法上の根拠をめぐる議論は続いています。

米国

テッド・バンディを52年前の少女殺害と結びつける、DNA 鑑定で

米ユタ州の当局は、連続殺人犯テッド・バンディが1974年に17歳のメリッサ・アン・スミスさんを殺害したと結論づけました(グローバル・ニュース)。SCMP によると、発表は遺体が猟師に見つかってからちょうど52年後に行われました。決め手は最新の DNA 鑑定技術です(BBC)。

バンディは1989年に死刑が執行されていますが、DNA 鑑定の進歩によって、確認される被害者はいまも増えています(豪 ABC)。未解決事件の捜査で科学技術が果たす役割を示す例です。

米国

小型の T・レックス近縁種「ナノティラヌス」の骨格、4730万ドルで落札

ニューヨークのサザビーズで行われた競売で、ティラノサウルス・レックスの小型の近縁種「ナノティラヌス」の珍しい骨格「ジョディ」が4730万ドルで落札されました(ガーディアン)。SCMP は約4700万ドルと伝えています。サザビーズによると、競売で売れた恐竜としては史上2番目の高値です。BBC は競売前、価格の目安を600万ドルと報じていました。

ナノティラヌスは、T・レックスの幼体ではなく別の種だと最近確認されたばかりです(SCMP)。今回の売却をきっかけに、学術的に貴重な化石を個人が所有することの是非をめぐって、研究者の間で議論が再燃しています(BBC)。

中南米

ブラジル

ブラジル大統領選で敗れたフラビオ・ボルソナロ氏、米国へ出国か

25日のブラジル大統領選の決選投票で敗れた右派のフラビオ・ボルソナロ上院議員が国外に出て、米国に向かったと複数の媒体が報じました。フランス24、DW、ガーディアンなどが関係者の話として伝え、アルジャジーラによると、米国務省の高官はボルソナロ氏と家族にビザを出す方針を示しました。ボルソナロ氏は資金洗浄の疑いで捜査を受けており、最高裁はパスポートの提出を命じていました。BBC によると、期限までに提出しなかったため、パスポートは無効になっています。

出国の経路ははっきりしていません。ユーロニュースは、AFP が警察筋の話として、出国の正式な記録はないと伝えたと報じています。メルコプレスは、連邦警察がアルゼンチン経由で出国した可能性をアルゼンチン当局に確認していると伝えました。

NPR によると、ボルソナロ氏の政党は敗北を受け入れましたが、本人は敗北を認めていません。トランプ米大統領は証拠を示さないまま、選挙が「不正だった」と主張しています。アルジャジーラによると、ルラ大統領はボルソナロ氏の行動を恥ずべきものだと批判しました。

ブラジル

ルラ氏が逆転で4期目、市場はレアル急落で反応

ルラ大統領は、1回目の投票でボルソナロ氏に負けた後、決選投票で逆転し、通算4期目の当選を決めました(BBC)。フランス24は、ルラ氏が81歳の誕生日を2日後に控えた勝利だったと伝えています。ルラ氏の前の任期中にアマゾンの森林破壊が過去最低の水準まで減ったことから、環境活動家からは歓迎の声が上がっています(フランス24)。

一方、市場は厳しく反応しました。メルコプレスによると、選挙後最初の取引となった26日、通貨レアルは対ドルで8%以上下落し、株価指数ボベスパの先物は15%下がって一時取引が止まりました。投資家は財政規律の強化を期待してボルソナロ氏の勝利を見込んでいました。公的債務は GDP の80%を超えています。

地域の反応は分かれました。チリのカスト大統領やパラグアイのペニャ大統領など右派の首脳も祝意を示した一方、アルゼンチンのミレイ大統領は沈黙を続けています(メルコプレス)。BBC は、ルラ氏の勝利がトランプ政権の中南米戦略への打撃になると分析しています。

ベネズエラ

野党指導者マチャド氏が帰国、米国の石油合意に批判も

ベネズエラの野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏が亡命先から帰国しました。BBC は、トランプ政権の後押しを受けた帰国だとしつつ、米国は当面、ベネズエラの現在の指導者との関係にも満足しているとの見方を伝えています。

マチャド氏は、米国がベネズエラで結んだ石油合意を批判しています。これに対しルビオ国務長官は、合意は中国やロシアの関与に代わる選択肢だと反論しました(SCMP)。トランプ大統領は27日、テキサス州での選挙集会でベネズエラの石油を成果として強調しました(アルジャジーラ)。ガーディアンによると、ベネズエラを「51番目の州」と呼ぶ場面もありました。米国の関与が民主化につながるのか、資源確保を優先するものなのか、が問われています。

オセアニア

ニュージーランド

ニュージーランド総選挙まで10日、生活費が最大の争点

ニュージーランドでは11月7日に総選挙が行われます。BBC は、生活費の高騰が主な争点だと伝えています。ガーディアンのポッドキャストは、選挙戦が「互角」の接戦になっていると紹介しました。

RNZ は、太平洋諸島系(パシフィカ)の有権者に関わる課題について主要政党の立場を比べています。ラクソン首相は、サモアとの基本条約の見直しをめぐり、サモア首相から冷遇されたとの報道に反論しました(RNZ)。米国やイスラエル、ブラジルなどで重要な選挙が続くなか、地域の外交方針にも影響する選挙です。

オーストラリア

豪世論調査でワン・ネーションが与党労働党と並ぶ、首相の不支持56%

ガーディアンとエッセンシャル社の世論調査で、右派ポピュリスト政党ワン・ネーションの第1選好の支持率(プライマリー・ボート)が、与党労働党と並びました。アルバニージー首相の不支持率は56%で、2022年の就任以来、同調査での最高に並びました。

ワン・ネーションをめぐっては、人気アニメ「ブルーイ」のキャラクターを描いた同党の風刺漫画が議論を呼んでいます。豪 ABC によると、ウェルズ通信相は、公共放送 ABC が懸念を示すのは「当然の権利の範囲内」だと述べました。議会では、ヘレン・ヘインズ議員が巻き込まれた事件を受けて、議員の安全対策が議題になっています(ガーディアン)。既存政党への不満が強まるなか、ポピュリズムの伸長は欧米と同じように豪州政治でも課題になっています。

きょうの視点

きょうのダイジェストでは、各地の選挙が目立ちました。イスラエルでは投票率が高まったものの、どの陣営も過半数に届きませんでした。ブラジルでは現職のルラ大統領が逆転で4期目を決め、セルビアでは学生運動が長期政権を選挙で退けました。米国は11月3日、ニュージーランドは11月7日に投票を控えています。一方で、投票結果を受け入れない動きも見られます。ブラジルで敗れた候補が出国したと報じられ、米国では大統領が根拠を示さないまま不正を主張しています。選挙で決まった結果を政権交代や合意形成につなげる仕組みそのものが試されているといえます。

もう一つの流れは、8か月に及ぶ米国・イスラエルとイランの戦争が、地域の枠を超えて影響を広げていることです。ホルムズ海峡の原油の流れは平常時の約6割にとどまり、エジプトは議会でサウジアラビアへの軍事支援を承認しました。英国ではイランとのつながりが疑われる空軍基地事件で2人が起訴され、米国ではガソリン価格の高騰が中間選挙の争点になっています。カタールやサウジアラビア、パキスタン、トルコによる仲介の動きが実を結ぶかどうかは、エネルギー価格を通じて世界の家計にも直結します。

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