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中東のニュース

2026年10月28日(水) イスラエル

イスラエル総選挙、出口調査でどの陣営も過半数に届かず

2023年10月7日の攻撃後、初めてとなるイスラエルの総選挙が27日に行われました。アルジャジーラによると、主要テレビ局の出口調査では、元参謀総長のアイゼンコット氏が率いる陣営が52〜53議席、ネタニヤフ首相の陣営が50議席、アラブ系政党が計18議席と予測されました。どちらの陣営も、定数120の過半数にあたる61議席に届いていません。DW は、ネタニヤフ首相のリクードが第1党になる見通しの一方、反ネタニヤフ陣営が議席数で上回るとしています。

投票率は歴史的な高さになりました。タイムズ・オブ・イスラエルは、午後8時時点で74.3%と、同じ時刻としては1988年以来の高さだったと報道。アルジャジーラは最終的な投票率を77.7%と伝えています。投票日には、ネタニヤフ首相が「彼らは選挙を盗もうとしている」と主張し、野党候補への嫌がらせも報じられました。

出口調査は正式な開票結果と異なることがあります。過半数を握る陣営がなければ連立交渉が長引き、その間はネタニヤフ首相が暫定的に政権にとどまる可能性があります。ガザやイランをめぐる政策の行方を左右する選挙として、各国が注目しています。

2026年10月28日(水) イラン・湾岸諸国

イラン戦争の出口探る仲介外交、エジプトはサウジ軍事支援を承認

2月下旬に米国とイスラエルがイランを攻撃して始まった戦争の終結に向けて、周辺国の外交が活発になっています。ユーロニュースによると、サウジアラビアの国防相、パキスタン陸軍のトップ、トルコの情報機関トップが26日にテヘランでイランの指導部と会談しました。カタール外務省の報道官は、イランがホルムズ海峡を再開し、近隣国への脅しをやめて「善意を示す」べきだと述べています。タイムズ・オブ・イスラエルとアルジャジーラは、カタールの首長とプーチン大統領がモスクワで会談し、外交による解決を呼びかけたと伝えました。

ホルムズ海峡の原油の流れは平常時の約6割にとどまり(ユーロニュースが ANZ リサーチの分析として報道)、海峡では新たな船舶への攻撃も報じられています。エジプト議会は27日、サウジアラビアの要請があれば軍事支援を行う権限をシシ大統領に与えることを、3分の2以上の賛成で承認しました。ただしシシ大統領は、役割をサウジ領土の防衛に限り、イエメンへの攻撃は行わないとしています。イエメンのフーシ派幹部は、この決定を「宣戦布告」だと反発しました。

またタイムズ・オブ・イスラエルは、情報分析会社やサウジ、フーシ派の関係者の話として、ロシアの衛星情報がフーシ派やイラクの民兵によるサウジへの攻撃を助けていると報じています。仲介が実を結ぶかどうかは、原油価格を通じて世界経済にも影響します。

エジプトの裁判所、独立系メディア「マダ・マスル」に閉鎖命令

エジプトの裁判所は、国内に残る数少ない独立系ニュースサイト「マダ・マスル」に、無許可でサイトを運営したとして閉鎖を命じました。アルジャジーラによると、編集長のリナ・アタラ氏には300万エジプトポンド(約5万3400ドル)の罰金が科されました。アタラ氏は身柄を拘束され、罰金の支払い後に釈放されましたが、その手続きの中で、2024年に欠席裁判で禁錮1年の判決を受けていたことを知らされました。

マダ・マスル側は、何年も前から許可を申請してきたものの回答がなかったと主張しています(アルジャジーラ、タイムズ・オブ・イスラエル)。BBC によると、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、この判決を「報道の自由への壊滅的な打撃」と批判しました。欠席判決の再審は11月11日に予定されています。

2026年10月28日(水) ヨルダン・シリア

ヨルダン、教会襲撃の報復でシリアの IS 拠点を空爆 民間人も犠牲

ヨルダンの村フムードでキリスト教徒9人が死亡した教会への銃撃事件を受け、ヨルダンは26日、事件に関わったとして隣国シリアにある過激派組織 IS の拠点を空爆しました。NHK によると、ヨルダン側は IS のメンバー20人以上を殺害したとしています。

一方 BBC は、シリアの保健当局の話として、空爆を受けたシリアの村で女性や子どもを含む5人が死亡したと伝えました。DW によると、ヨルダン政府の報道官は民間人の犠牲に「遺憾」の意を示しています。ヨルダンは教会襲撃の容疑者3人を銃撃戦の末に逮捕しましたが、BBC によると、事件の犯行声明はまだ出ていません。